前処理装置(洗浄装置)の設計・施工Pretreatment System

塗装工程の中で前処理は、ワークの防錆力や塗料の密着性を向上させ、最終の塗装の仕上りを決定づけるほど重要なものです。
当社では、ワーク表面の汚れ具合・形状・サイズ・数量・搬送方法等の各種条件によって処理方式を決定し、併せて処理時間・工程数・省エネルギーを考慮してた前処理装置を設計製作致します。

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ピーベス製の前処理装置(洗浄装置)

前処理の工程や方式はワークの形状や材質、油や錆の付着状態、必要とされる塗膜性能などによってすべてのユーザーにおいて異なります。前処理装置をオーダーメイドで設置することによって、それぞれのお客様のニーズを細かいところまで拾い上げ、高効率・省エネルギーの前処理工程を実現いたします。

前処理工程

粉体塗装では塗装前にワークの表面処理を行います。各工程の手順や方式はユーザーによって異なりますので、ニーズに沿った前処理装置の設計・製作をいたします。

1.脱脂洗浄
溶剤法・・・シンナーなどの溶剤で油脂類をふき取る
エマルジョン法・・・シンナーや界面活性剤からなるエマルジョン系クリーナーで脱脂する
アルカリ処理・・・アルカリ生成水によるアルカリ洗浄で油分を除去する
2.除錆
物理的処理・・・圧縮空気を用い、鉄粉・ガラス粉などをワーク表面にたたきつけ錆を落とす(ショットブラスト法)
化学的処理・・・酸性の処理液に浸漬する
3.表面調整
表面調整剤を用いて次工程の化成処理をより効果的にする準備処理
4.化成皮膜
ワークに防食性や塗料の付着性を与える処理
5.水洗(湯洗)
脱脂・化成処理で付着した処理液を水または湯で洗浄する

前処理装置の方式

スプレー方式

  • 一般的にワークをコンベアに吊り、連続的に処理を行う方式。各処理の必要とする機能に合わせたスプレー能力が設計の要となる。

ディップ(浸漬)方式

  • ワークを各工程の処理液に一定時間浸漬する方法。ワーク全体の表面処理を行うことができる。

ハーフディップ方式

  • ワーク下部をディップ式、上部をスプレー式で処理する方式。自動車塗装ラインなどで採用されている。

前処理方式の比較

  スプレー式 ディップ(浸漬)式
処理面 外面のみ 全面
処理時間 短い 長い
設備費 高い 安い
スペース 大きい・長細い コンパクト
電力
蒸気
自動化費用
生産性

アフターフォロー・メンテナンス

前処理装置(洗浄装置)設置後のアフターフォローも万全を期しております。
また、各種メンテナンスも承ります。


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